遅くなりましたが、2007年6月にデビューしたGH型インプレッサをレポートします。既にホームページやブログに新インプレッサのレポートをされてる方も多いと思いますが、自分が乗っているGDインプレッサと比較しながらレポートしたいと思います。

《試乗グレード》S-GT(GH8)AT スポーツパッケージ装着車

いつもお世話になっている浜松西営業所にS-GTが無いとの事でしたので、近隣の和田営業所まで出向きました。本日最後の試乗という事も有りまして、ゆっくり(?)試乗させていただきました。

まずはフロントから


アイラインは後期GDのイメージを強く残しています。正式発表前の写真と比べると現物の方がスタイリッシュです。つまんで引っ張ったようなサイドのプレスラインはBMWの1/3シリーズを強く意識したものと思われます。ボンネットのエスクープはGD系より低くなっており、視界の妨げになていません。それに比べると自分のGDは違和感が有りますね。大人しいフロントですが、オプションで攻撃的なグリルが用意されてます。

次は斜め後方からのアングルで


GH系は5ドアを優先にデザインされていますので、前後のオーバーハングに不自然さがありません。(セダンはトランクを後から付けたような感があります)デザインの良否は別として、バランスが大変取れていると思います。一番指摘が多いのはリアのコビネーションランプのデザイン処理でしょう。某フランス車に似てると言われる事も有りますが、どことなくハリアーに似てると思った方も多いんじゃないでしょうか?
今回もGD系に続き有名ヨーロッパ車を多数手掛けているデザイナーの手も入っているようです。

実は標準じゃないスポーツシート


今回の試乗車はS-GTスポーツパッケージ装着車です。このスポーツシートと、下で紹介する17インチホイール&タイヤはセットでがオプションに扱いになっています。価格は73,500円(税込み)です。シートそのもののはGD系に比べ大差無いです。座面もGC系後期のような堅さもありません。

スポーツシートとセットオプションの17インチホイール&タイヤ


ホイールのサイズは7J-17インチ、タイヤサイズは205/50-17です。銘柄不明のヨコハマのタイヤが入ってました。これまでオデッセィやエスティマに設定されているサイズのタイヤを採用した理由は、おそらく大径化狙っての事だと思われます。(215/45-17より10mm大きい)PCDは100mmのまんまです。114.3mmは今回もSTi専用のようです。GCやGDA用のホイールとの互換は大丈夫です。
サスペンションの設定ですが、他の方がレポートで紹介されている通り、いたって乗り心地重視です。GDAやGDBのような低速スピードでも路面の凹凸を拾うコツコツ感が有りません。かと言ってフニャフニャな足でもありません。インプレッサ初心者が常識のスピードで走る分には十分な足だと思います。ちなみに自分のGDAに入っているトキコ製のHTSダンパーを最弱に設定すると、S-GTの乗り心地が再現できます。(笑)
ただし、残念なのはブレーキです。ローターの大口径化もないまま、前期GDAと同じ片押しキャリパーに逆戻りです。ここだけはコストダウンして欲しくなかった所です。

ちゃんとタコメーターがセンターに座ってます


タコメーターが脇に追いやられるというウワサが有りましたが、見ての通りですので、ご安心下さい。エンジン始動時に右に振り切るセレモニーも継承してます。

リアゲートは電磁スイッチです


まさか電磁スイッチになっているなんて想像してなかったんで探しちゃいました。
おかげで簡単に開閉できます。

広々としたラゲッジスペース


ここは格段の進歩です。リアサスペンションがBCレガシィから継承したストラット式から現行のBPレガシィと同型のマルチリンクサスペンションに変更されたため、サスペンションの取付位置も下がり、結果的に広々としたスペースが確保されました。副産物として、しなやかな乗り心地もゲットしています。(従来のリアストラット式は車高を下げ過ぎるとサスペンションの稼動抵抗が増えて乗り心地が悪くなる特徴がありました)リアストラットバーに見える水平のバーは、取り外しが可能なロール式トノカバーです。

広々としたリアシート回り


GH系になって最大の進歩は居住性の向上のじゃないでしょうか?ホイールベースを従来の2525mmから95mm拡大して2620mmに変更しています。身長が180cm近い私が座っても足元が窮屈に感じる事はありません。ホイールベース延長により高速コーナーでの安定さが増す結果になります。タイトコーナーでの運動性低下を心配する声も有りますが、リアのオーバーハングを短縮した分で帳消しになるでしょう。

リアデフューザー??


見た感じ、GDB用のデフューザーと同じ用に見えますが、肝心の下周りを包み込んでいません。
(マフラーのタイコで切れている)空気力学上の効果はあまり期待できないでしょう。

樹脂部が多いエンジンルーム


GC系/GD系と比較して樹脂が多いです。BPレガシィから採用されていたそうですが、カバーされていたため、今まで知りませんでした。インタークーラーも面積比で2/3程度に小型化されました。250psをMAXとしたらこれで十分なんでしょうかね?

別のアングルから


エンジンフィールですが、ツインスクロール式を採用したため低速から力強い加速をします。この点はGDAよりは優れています。上までちゃんとトルク付いてきます。配管類はGDと互換は期待できません。樹脂パーツが多いのでブーストアップしたら壊れそうです。

ボンネットダンパーが付きました


アルミの高騰の影響をモロに受けてボンネットがアルミ製からスチール製にコストダウンされてしまいました。(アルミ製パーツの削減はトヨタがリーダーになって行っているそうです)比重が増えて重量増となった分をカバーするためでしょうか、ダンパーが追加されました。お陰さまでボンネット開閉が以前より楽になりました。STiはアルミボンネットでデビューして欲しいですね。

オプション関係


さて、写真を交えてのレポートは以上です。
総評は次の通りです。(あくまで私の個人的意見ですので、同調は求めません)

【良くなった点】
・居住性→広々となりました。
・エンジン特性→より低中速トルクが増えて運転が楽です。
・ATとのマッチング→AT車とMT車の比率が逆転するでしょう。
・利便性→リアゲートが開くと長尺モノの搭載が楽です。
・見切り→ガラス面積が増えたので死角も減りました。

【残念な点】
・ブレーキ→せめて4PODのままにして欲しかった。
・ボンネット/ロアアームのスチール化→そのまま重量増になります。
・ハンドリング→乗り心地重視に振った分、ヒラリ感が少なくなった。
・コストダウン→17インチホイール&スポーツシートがセットオプション化された。
・外見のワイルドさ→キャラクターが変わってしまったんですね。

「このクルマはインプレッサじゃない」という声を多く耳にしますが、逆に今まで”インプレッサ=マニア向き”と感じて敬遠されていた方の乗換えが増えると思います。つまり、従来イメージに囚われない新規オーナーが増えて総販売台数が増えれば、商業的に成功と判断されます。自分的に今回のモデルチェンジの決定打はSTiだと思っていますので、早くの公開を望んでいます。(STiを待ちきれずランエボに乗り換えるインプレッサオーナーがいたら寂しいですからね!)

さて、私が得たSTi情報は以下の通りです。
・最大出力は公表値300ps
・オーバーフェンダーで広げて全幅が1795mm
・現行レガシィ風フロントバンパー
・4本出しマフラー(これには疑問も有り)
・実は控えめなWRカー風リアスポイラー

力強いターボモデルに乗りたいという希望で無ければ、自分的に1500ccDOHCを載せたFFの15Sがオススメです。なぜかというと今回のモデルチェンジでエンジン特性が改良されて、前モデルで選べなかったMTが選べるようになったからです。それでいて居住性は2000cc車と同じですから申し分は無いでしょう。WRCイメージでこれまで同様にスバルファンとして乗りたい方は、ぜひSTiモデルを選ぶべきだと思います。では、今回のS-GTは?というと、15SとSTiの中間を狙う方にオススメです。

以上でレポートを終わります。新インプレッサが気になった方は↓にて見積もりを取ってみましょう。


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